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あけましておめでとうございます。


本年もサイトともどもよろしくお願いいたします。








ケータイでぴこぴこ打った小話を続きに載せてます。誤字等はご容赦を。



















はぁ、と揃えた手に息を吹き掛けるとその部分だけほんわりと暖かくなる。きんと冷たい空気の中、どこやらの寺から除夜の鐘がゆったりと鳴り、あぁ年末だな、と思った。








新年まで二十分を切っていた。シカマルはとある大名屋敷の北門付近にて年を越すことになっている。昨年は下忍の立場であったため、屋敷の護衛と言った気の張る任務もなく母親とゆっくり過ごしていたのだが、


『シカマル』


「っす、異常なし」


『はいよ』


まぁ悪くないと思っている。

















はたけカカシと奈良シカマルが情を通わせているその事実は里内での公然の秘密で、つまりは最初は隠そうとしていた二人だが生粋の面倒臭がりなシカマルがあーめんどくせーテメーの言う通りだとぶっちゃけたところ、彼の同期とその上司とあと二、三名ほどが認知しているくらいで、まぁその二、三名の中に火影さまがいたため今日の任務も先生と一緒なのかなと思えばこそ恥ずかしいやらうれしいやらだ。


はぁともう一度息を吹き掛ける。あの人の事務連絡が絶え間無く聞こえてきて、それだけで幸せを感じている自分が非常に恥ずかしい。


と、ひとりで悶えて顔を冷やすため虚空を見上げ、クナイを閃かせれば一瞬後に悲鳴とともに黒装束がひとり。


「北に一。あ、今さらに一仕留めました」


『南は三来たぜ』


『西一』


『東交戦中。目視で八』


カカシのところだ。


「ゲンマ先輩、北頼んます」


『…ごゆっくり』


報告に居ても立ってもいられず、シカマルは地を蹴り上げ東門へ向かう。


ゲンマの声音が少々からかい気味に聞こえたが気にしちゃいられない。


























「五、四三、二、い」


「影縫いの術」


「…ダメでしょ、持ち場離れちゃ」


「何言ってんすか、危なかったすよ」


術に貫かれた最後の忍が絶命したのを確認後カカシがシカマルを見れば、見慣れたしたり顔がそこにあった。


「まったく…」


カカシは呆れとも安堵とも取れる息をひとつ吐き、シカマルの後頭部を鷲掴む。





「…っ!」





強引に合わせた口付けはシカマルがそれと理解するより早く離れ、一瞬呆けたその顔が無性に愛しく感じた。


「あけましておめでとう。さ、後二時間で交代だから皆頑張ってネ。シカマルも戻ること」


『うーっす』


『へーい』


「………了解」


羞恥でか塀上でうずくまるシカマルの肩をひとつ叩き、再び戦場へ送り出す。


クソ上司、と本人は小声で言ったのだろうがばっちり無線に拾われたその言葉はカカシに、そして班員であるゲンマとイワシにも届き、あーこりゃ新年会一発目でゲンマくんにからかわれちゃうね、と苦笑する。


まぁあの火照った顔で戻るんなら結果は同じだろうけど。






































*あとがき*


無線での会話っていいなと思って。


よく考えたらカカシカ初ラブですね。














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