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今日は外出しているので、こちらで更新します。
帰宅次第正式アップしますね。
振り向き様の一投は、しかし狙い通りの一点へと正確に突き刺さり、的となった細木を二分する。アカデミー時代から欠かさず続けている朝の修業は、父が不在の今日も奈良の山を見上げる小さな林で静かに行われていた。
再び瞳を閉じ、瞼にひとりの忍を思い浮かべる。名も里も知らない、ただわかるのは木の葉に敵対しているというただ一点だけで。それだけで倒すべき敵となる。
かさりと鳴った気配に向かいクナイを放れば、かぃんと金属同士のかち合う音で阻まれる。
「…なんか用すか」
「相変わらずだね、お前は」
苦笑を滲ませたような声音に、知らず力が抜けた。
時々現れる珍客は、何をするわけでもなくふらりといなくなることがほとんどだが、今日は最後までおとなしく座っていた。用意されていたタオルを有り難く受け取り、再度尋く。
「なんか用すか」
「ん…?あぁ、お前に」
そう言って、ポーチから取り出されたちいさな袋。
そっと手渡されたその中には、
「命をあげる」
「…種?」
「ゆっくり育てて、考えて」
そう言って一撫でされて、そのまま去っていく人の背中を見ているしかなくて。
「……もう、知ってる」
握った拳の中には、ちいさな命が確かに存在していた。
9/22 08:41 カカシ
時期は仇討ち後かな。
自棄になっているわけではないけれど、殺すことを優先しようとするシカマルくんをやんわり諌めようとするカカシ先生。
ひとりも名前が出てなかっですね(苦笑)
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